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そう言えば最近本とか読んでねえなあ…と思い、電車に乗ってちょっと大き目の本屋へ行って来ました。

そんなにお目当ての作家さんが居るわけでもないので、基本的には題名(と裏面にあるあらすじ)を見て購入するかどうかを決めるのですが、今日はあんまり「面白そうだ」と感じる本が見当たらない。 まぁ適当に探しているのだから、自分の嗜好にがっちり100%合うような本が見付かること自体珍しいのですが。

20分くらい色んな本を立ち読みという形で物色し、ふと足を止めた先にあるのは絵本のコーナー。
そこに平積みにされているのは、自分が幼い頃に読んだ本が幾つか。 へぇー、絵本って結構ラインナップが変わらないもんなんだなあ…「ちびくろさんぼ」、「カラスのパン屋さん」、「100万回生きた猫」(この話好きだなぁ)…「ぐりとぐら」と「バーバパパ」ってまだシリーズは続いているんだろうか? 相変わらずバーバパパの正体が何なのか良く解らん。 スライム??

で、ちょっとその中で気になったのが「ちりんのすず」というお話。
背表紙にちょっと気になることが書いてあったので、じっくりと読んでみてしまいました。 …店員さんの視線が痛いような気もするけど、此処はスルーで(ぇ)


↓以下 ちりんのすずストーリー


とある牧場で生まれたヒツジの子。
彼は首にチリンチリンと響く鈴をしていたことから、「チリン」と名付けられ、お母さん羊の愛情を受けてすくすくと成長していきました。

しかしある夜、チリンの住む牧場が狼に襲われてしまいます。
狼の名は「ウォー」。 ウォーの力は凄まじく、とても羊の敵う相手ではありません。
牧場はぼろぼろに荒らされ、チリンをかばったお母さん羊もまた死んでしまいました。

お母さん羊の敵を取るため、チリンは単身ウォーの住む山へ。

「お母さんの敵だ!」とウォーに立ち向かうチリン。 が、彼の思いも虚しくあっさりと一蹴されてしまいます。
それでも敵を取るのを諦めきれないチリンはウォーを付け狙いますが、元々牧場育ちの子羊であるチリンは、山での過酷な生活に何度も命を落としかけます。

そんなチリンを見兼ねたのか、あるいはただの気まぐれか。

敵である筈のウォーは「そんなに敵を討ちたいのなら、まず俺がここでの生き方を教えてやる」と発言。 チリンをつきっきりで育て上げます。
こうしてチリンはウォーを師匠とし、過酷な状況を生き抜いて行くことになったのでした。


それから何年かの後。

ウォーと共に過ごしたチリンの姿は、かつての儚げな子羊のものではありませんでした。

丸い角は鋭くとがり、まるで牙のごとく。
細かった足は、大地を削らんばかりに太く。
おどおどした瞳は周囲を威嚇するかのように爛々と輝いている。

――それはまるでウォーと同じ狼のようでした。



ある日、チリンはウォーに連れられ、山の上からとある牧場を見下ろします。

「これが最終試験だ。お前があの牧場を襲って来い」
「簡単なことだ、ウォー。僕に任せてくれ」

チリンは牧場を襲いました。
最早羊とは言えないチリンに驚き、逃げ惑う多くの羊たち。
その中には、子羊をかばう親子の姿が。

親子の姿を見たチリンに、子供の頃の記憶が蘇ります。
「そうだ。 僕にはお母さんが居たんだ」 かつて自分もあの親子と同じだった。

幼い頃の記憶を取り戻したチリンは自分のやったことに戦慄を覚え、思わず牧場から逃げ出そうとします。
しかし、そんなチリンの後ろにはウォーが立ちふさがっていました。

「小僧、何故羊どもを襲わない」
「い、いやだ! 僕には出来ない!」
「やっぱりお前はただの羊か。 仕方がない、俺が代わりにやってやろう」
「ダメだ、ウォー! そうはさせない! 思い出した! お前は僕のお母さんを殺した、お前は僕の敵だ!!」

ウォーに鋭い角を向け、猛然と突撃するチリン。
…何故か、ウォーはその攻撃を避けることなく受け止めました。

チリンの鋭い角がウォーの胸を貫いた時。

「…小僧。 俺はいつか自分の行いが自分に返ってくるのを覚悟していた…俺を殺したのがお前で良かった…ありがとうよ…」

ウォーはそう呟き、チリンの目の前で息を引き取ったのでした。

お母さん羊の敵であり、且つ育ての親でもあったウォー。
そんなウォーを殺してしまったチリン。

ウォーの血で真っ赤に染まったチリンを、かつての仲間の羊たちが遠巻きに見つめていました。
その瞳には、一様に恐怖の感情が混じっているのが良く解りました。
自分たちとは違う生き物…そう、チリンはもう羊でも狼でもないものになっていました。

失意のまま、チリンはその場を立ち去り山へと帰ります。

その帰りの途中、水場に映る自分の姿を見てチリンは驚きました。
その姿は、かつてのウォーと同じだったからです。

「ウォー、教えてくれ! 僕はもう仲間の元へ帰れない! ウォーもいない! 僕は一体どうしたらいいんだよぉ!?」
水に映ったウォーは、その問いに答えることはありませんでした。


――その後、何時の頃からか山から鈴の音が響くようになりました。
チリン、チリン…と物悲しそうに。




……。

これ、何歳児向けのストーリー?(苦笑)

親の敵である存在に弟子入りするとか、完全に幼児向きじゃないだろー。 どちらかというと少年漫画に近いノリがあるような気がする。 「ダイの大冒険」のヒュンケルみたいな感じ? もう知らない人も結構増えてきてるんだろうなあw

しかもこれを書いているのがやなせたかし氏なのだからダブルでビックリ。 あ、アンパンマンが持っているほのぼのぶりは何処へ行ってしまったのやら…^^;


――でもまぁ、手塚治虫先生も「鉄腕アトム」や「ジャングル大帝」といった作品の傍らで「奇子」やら「アドルフに告ぐ」やら「火の鳥」やら「ブラックジャック」等の後味が必ずしも良いとは言えない作品を描いているし、人に笑いや希望を与えるような作品を生み出すには、こういった暗い話を作ることが出来る能力も必要なのかも知れない。 光があればそこに影が必ず出来るように。 とことん暗い話を作る能力は、逆にめちゃくちゃ明るい話を作る為に必要な要素でもあるんだろう、多分。


…なんてことを考えてたら、店員さんから思い切り睨まれました^^;

気を取り直して何か読みたくなるような本を探してみるかねー。




>追伸

ラブプラス+のすれ違い通信をやりながら歩いていたら、13人ほどの受信がありました。
うーむ、結構やっている人居るんだなあ…皆すげーやり込んでるしw
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2010.07.01 Thu l 日常 l コメント (5) トラックバック (0) l top

コメント

No title
ジャンプの原作かなんかかと思うような出来?!w
いや面白いけど、昨今の頭の痛い親御さんあたりは「子供に読ませる話じゃないザマス!!」とか言い出す人がいるんじゃないかと逆に心配に・・・w

そんなあなたにエドワード・ゴーリーの絵本がおすすめ!☆
2010.07.02 Fri l 記号士. URL l 編集
No title
店員さんが睨んだのは、
「まぁ!何と言う若いパパ!リア充なのね!!!」って思ったからに違いないです。

絵本にしては難解です。哲学的というか、何と言うか・・・
大人向け絵本っていうんでしょうかね、どういうジャンルなんだろう…

やっぱり、絵本って言ったら、エリック・カールでしょう!!!
2010.07.02 Fri l ぶんママ. URL l 編集
No title
>ちりんのすず

なんかなんらかの媒体でこのストーリーをパクった話が
いずれ出そうな悪寒が…

>ラブプラス+のすれ違い通信をやりながら歩いていたら、13人ほどの受信

SUGEEEE!!
2010.07.03 Sat l MEL. URL l 編集
解釈
う~む、思わず読みふけってしまうストーリー。
色々とツッコミどころはありますが、
凄い絵本ですねー。

とはいえ、最近の絵本って真面目に大人向けな
ものも多々ありますもんね(笑)。
ある意味「100万回生きた猫」も子供に読ませたら
どこまで理解できるのかな~と思いますし。

多分、どの話も大人が感じる結果ではなく
子供なりに出す解釈が大事なのでしょうけども。
2010.07.04 Sun l Ash. URL l 編集
No title
む…これ小学校の時に学校の鑑賞会みたいなので観た映画と同じタイトル。
確かサンリオ配給じゃなかったかな。
幼心に強烈に何か残ったためいまだに覚えているのかと思われます。
というかこのコメントによりわたくしの年齢が…ドキドキ。
しかし学校側も色々他にあったろうになぜこれをチョイスしたのだろう。
あの頃の私は何を考えたのだろう。「復讐は虚しい」みたいなことだったんだろうか…
2010.07.06 Tue l puriri. URL l 編集

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